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手の湿疹なおしたい!!では、私が手の湿疹に悩んだ経験と、現在私が勤務する、
皮膚科の先生や看護師に協力を得て、手の湿疹に関する情報提供や予防法を
はじめ、 よくある皮膚トラブル、自己判断しがちな人には聞けない皮膚トラブル、
そのほか、 お肌のケアについてなどを、いろいろアドバイスさせていただきます。
湿疹・・・たかが湿疹とあなどってはいけません。
湿疹はしつこいんです。しつこくて、なかなか消えてくれないんです。 |
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近年、お肌にやさしいといわれる、食器用洗剤やボディーソープ、シャンプーなどなど、
お店にたくさん並んでいて、どれを使えばよいのか迷ってしまいますよね。
「○○エキス配合・・・」「天然成分入り・・・」「洗う成分の○○%が植物性・・・」
いったい洗剤1本の中に、肌にやさしい成分がどれくらい入っているのか・・・。
いくらお肌にやさしいといっても、洗剤を使う洗い物や入浴、洗濯は毎日のことです。
私たちの普段使っている洗剤には、界面活性剤というものが入っています。
界面活性剤とは、水と油のように異なる性質をもつ原料をなじませる働きのある
物質のことで、洗剤や化粧品には欠かせない物質です。
洗剤や化粧品には欠かせない物質ではあるのですが、体や環境に悪影響を
及ぼす原因となる界面活性剤の種類あり、その種類が「石油系界面活性剤」です。
お肌本来の防御機能を壊したり、体のたんぱく質を破壊する危険性があると
いわれていたり、河川に流れ込むと、環境汚染の原因になるとも言われています。
その、体や環境に悪影響を及ぼす界面活性剤の入った洗剤に、1日のうち平均で
4〜5回は触れます。ということは、年間・・・1,460回〜1,825回。。。
これはあくまでも、年間の平均接触回数です。もっと多い方もいます。
こう、数字にしてみると・・・怖いくらい洗剤に接していると思いませんか?
この界面活性剤のお肌への悪影響で、手の湿疹は起こるのです。 |
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私が、手の湿疹に悩まされ始めたのは、病院に勤める前に働いていた、
ホテルに入社した頃、社会人1年目の時でした。
学生時代は、母の手伝い程度にしか家事をしなかった私が、会社で毎日のように、
上司や先輩のカップを洗ったり、皆で使う手拭用のタオルやフキンを、洗濯機ならず
洗濯板で洗ったり。
(お茶汲み係・給湯室清掃は、新人の仕事でしたから・・・)
その頃、1人暮らしをはじめていたので、アパートでも食器を洗ったり、洗濯したり。
ゴム手袋をすると触覚が鈍って、キチンと洗えていないような気がしていた私は、
素手で家事をこなすようになりました。
また、事務職だった私は、手の脂分を取ってしまう「紙」に毎日触れていました。
ホテルの予約係をしていたのですが、私が入社した当時は、顧客のデータを
パソコンで完全に管理するまでに至っていなかったため、書く仕事が多く、書く仕事が
多いということは、紙に触れる機会も多いということになります。
書類作成だけならまだしも、何万通にもなるイベント別の大量のダイレクトメールを
作ったり、倉庫の中の大量のパンフレットの整理をしたり、さらには上司や先輩方の
コピーを頼まれたり
(倉庫整理・コピー係も、新人の仕事的なところがありましたから・・・)
それはそれは、洗剤に触れるのとは比べ物にならないくらいの回数です。
ハンドクリームを塗ると、ベタベタして仕事がしにくくなるし、取引業者や旅行会社の方が
来たときは接客もしなくてはならないため、ハンドクリームを塗った手で、食器や食品に
直接触れることはできないと考えると、これまた素手で・・・。
(来客へのお茶出しもまた、新人の仕事でしたから・・・泣)
使い慣れない業務用の食器用洗剤や、洗濯用洗剤、大量の紙類と、
手には過酷な状況で
(というより、新人には過酷な状況でといったほうが正しい(笑))
日々の生活を送っていたため、10年という長い期間、湿疹と共に生活をする羽目に・・・。 |
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何度も言います。
素手で、洗剤を触っていませんか?
手に湿疹ができて「あ、湿疹だ!そのうち治るだろう」などと、あなどってはいませんか?
湿疹は、放っておくと悪化の一途をたどり、なかなか治り難い「厄介者」なんです・・・。
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