 人に聞けない皮膚トラブル〜肛門病「痔」 |
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みなさんは、おしりに違和感を感じたことはありませんか？
排便時に、痛みがはしって出血したり、肛門から柔らかいものが出てきたり、
肛門の周囲にイボのようなできものができていたり、腫れたりしていませんか？
肛門という場所が場所なだけに、病院に行けず悩む人が多いと思います。 |
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私は、「過敏性腸症候群」という腸の病気で、近所の胃腸科に通院してました。
よく「自分の勤めてる病院で診てもらえばいいじゃん？」と言われていましたが、
病院の診察時間は私の勤務時間なので、受診するのは無理だし、家から１時間も
離れたところにある総合病院なので、休みの日にはわざわざ行くのも面倒だし・・・。
近所の胃腸科は、私の勤める病院から独立した、けっこう優秀な外科の先生が開業した、
クリニックだと病院内でも評判がよかったので、そこに通院していたのですが、
そのクリニックには肛門科もあります。というより、肛門科がメインなんです。
その病院は、胃腸科と肛門科で待合室も診察室も別なんですよ。
レディースデイもあるし、個人情報保護法案が実施される前から、名前では呼ばず、
受付で渡される番号札の番号で呼ばれるんです。
羞恥心をぬぐいきれない痔疾患の患者さんにとっては、とても親切なクリニックですよね。
ちなみに私の「過敏性腸症候群」というのは、ストレスなどで下痢が続いたり、
便秘が続いたり、おなかの調子が悪くなる病気です。私は、下痢が続いてしまうほうで、
１ヶ月に１度の通院でした。
「下痢が続くと「痔ろう（あな痔）」になりやすいから気をつけて」と、クリニックの先生に
脅されていました。（笑） 痔になってしまうのは怖いので、毎日ちゃんと薬を飲んで、
整腸につとめ、おかげさまで、痔にならずに通院卒業することができました。
そのクリニックの先生から、肛門病や痔についていろいろ教えてもらったので紹介しますね。 |
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まず、文頭に記述した症状、これらはすべて「痔」の症状です。
「痔」には、大きく分けて「痔核（イボ痔）」「裂肛（切れ痔）」「痔ろう（あな痔）」の３つに
分けることができます。また、痔のうち約半数程度を占めるのが「痔核（いぼ痔）」です。
「痔核（いぼ痔）」・・・・肛門周囲や肛門内の粘膜には、血管が多く集まっている部分が
あり、直腸肛門部の血行が悪くなり、血管の一部が膨らんだものを
「痔核」といい、肛門内の粘膜部分にできるものを「内痔核」、
肛門の外にできるものを「外痔核」と呼びます。
「内痔核」には、４つの重傷度の分類があります。
１度・・・排便時の出血だけで、肛門外には出ない
２度・・・排便時に肛門外に出るが、自然に戻る
３度・・・指で肛門内に押し込まないと戻らない
４度・・・指で押し込んでも、すぐに肛門外に出てしまう
常に肛門外に出ている状態（脱肛）
また、排便時の過度のいきみや運動などで、急に肛門の外に
硬いしこりができ、指で戻そうとしても戻らなくなる状態を
「血栓性外痔核」と呼び、強い痛みをともないます。
さらに、肛門から出た痔核が、外にでたまま肛門内に戻らなくなって、
肛門括約筋によって締め付けられて、うっ血し腫れている状態を、
「かんとん痔核」と呼び、強い痛みをともないます。
男女ともに、大半がこの痔で悩んでいます。
「裂肛（切れ痔）」・・・ 排便時に硬い便を出して、肛門内の皮膚の部分が切れて傷が
できた状態を 「裂肛（切れ痔）」といいます。
排便時に切れ、出血して痛むため、トイレを我慢してしまい、
ますます便秘になって硬い便を出すことになって、また切れて・・・
と、悪循環を繰り返して、裂肛（切れ痔）が慢性化すると肛門が
狭くなってしまい、ますます切れやすくなってしまうという、さらなる
悪循環を繰り返すことになります。
また、放っておくと傷の奥の部分にポリープができたり、傷口から、
大腸菌などの細菌が入ると、肛門周囲に炎症をおこしたりする
こともあります。
便秘がちな女性に多い痔です。
「痔ろう（あな痔）」・・・ 肛門内の皮膚と粘膜との分かれ目の小さなくぼみところを、
肛門小窩（こうもんしょうか）といい、そこから細菌が入ると
化膿して、肛門内や肛門周囲に膿を出すためのトンネルを
作ってしまい、出口とつながり、そこから膿が出ている状態を
「痔ろう（あな痔）」といいます。
「痔核」や「裂肛」と違って、長い間放っておくと「肛門癌」になる
可能性があるので、早めに肛門科や外科を受診しましょう。
また、膿が溜まって外に出られず、腫れて痛む状態を
「肛門周囲膿瘍」といい、高熱をだすこともあります。
切開して膿を出すと痛みは治まります。
女性よりも、男性に発症する確立が高く、男性は肛門小窩の
くぼみが大きく、女性よりも細菌が入りやすいことが理由です。
内服薬や外用薬では治らないので、手術をしなければなりません。 |
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代表的「痔」以外にも、肛門病がいくつかあります。
「肛門ポリープ」・・・・・ 排便後、肛門から固いコリコリしたイボがでてきたら、
肛門ポリープが考えられます。
また、裂肛が合併していることも多く、手術して切除します。
「肛門周囲炎」・・・・・ 痔にともなって肛門周囲に強いかゆみが出ることがあります、
これを「肛門周囲炎」といいます
炎症の原因が、白癬菌やカンジタというカビの一種であることもあり、
水虫同様、治りにくい場合があります。
「尖圭コンジローマ」・・・マピローウイルスというウイルスに感染することで、肛門周囲に
硬いブツブツができるものです。痛みやかゆみはありませんが、
による感染もあるのでに発生することもあります。
最初は小さくて白っぽいブツブツですが、これが大きくなると
カリフラワーの様になり悪性化すると大腸癌や子宮ガン、
子癌の原因となります。
早めに手術して切除する必要があります。
「スキンタッグ」・・・・・・肛門の皮膚がたるんで、肛門から何かが出ているように見えることを
スキンタッグを呼んでいます。特に症状はありません。
「直腸脱」・・・・・・・・・直腸脱とは、肛門から直腸が脱出する状態のことです。
痛みはありませんが、下着が粘液や血液で汚れるのが特徴です。
また、高齢者の女性に多い病気です。 |
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このように、いくつか肛門病を紹介させていただきました。
おしりに違和感を感じる方、恥ずかしい気持ちは分かります。
でも、手遅れになると大変なことになる病気も、いくつかあります。
気になる症状があれば、早めに肛門科や外科などを受診しましょう。
また、痔の一番の予防は、長時間座りっぱなしにしないことです。
硬い椅子に座ったままでいると、痔だけでなく腰痛を引き起こす原因にもなります。
腰痛防止のためにも、1時間に1度はリフレッシュしましょう。
は、痔や腰痛の予防にもなりますよ。
「あの人痔なの？？」と思われるのが嫌であれば、家で座るときに使うのも
いいかもしれませんね。
ちなみにYURIEは、先生に勧められて、痔の予防に家で使ってます♪
（さすがに会社ではね・・・笑）
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