私も悩んだ主婦湿疹 |
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まず、私が10年来悩まされ続けたのが、この「主婦湿疹」と呼ばれる病気です。
最近では、テレビや雑誌などでも多く聞かれるようになりました。
主婦湿疹とは、炊事や洗濯などを日々繰り返している主婦や、
水や洗剤を多く使用する美容師、飲食店員、また書類やパソコンなどを
多く扱う職業に就いている方にも多く見られる、手の皮膚のトラブルです。
主婦湿疹は、手にできることから「手湿疹」とも呼ばれています。 |
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主婦湿疹の原因の一つは、毎日の生活の中で、水や洗剤や紙類に触れる機会が
多く、皮膚の表面にある脂分が奪われ、皮膚の保護成分がなくなってしまい、
外からの刺激に弱くなることがあげられます。
皮膚には、汗腺と皮脂腺があり、汗腺からの水分と皮脂腺からの脂分により、
天然の保護クリームで、ある程度の防御機能をもって、空気中の細菌や
アレルギー物質の進入を阻止する重要な役割を果たしています。
ところが、手のひらには、汗腺は多くありますが、皮脂腺がありません。
にもかかわらず、毎日の炊事や洗濯や入浴で、洗剤は手の汚れを取ると同時に
手の脂質も一緒に洗い流してしまいます。 |
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主婦湿疹の症状は、指の腹や手のひらが乾いてカサカサになり、小さな赤い
ブツブツができて強いかゆみがあります。
ひどくなると、水ぶくれができてジュクジュクしたり、皮がむけたり、亀裂が
入ってアカギレのようになり出血し、痛みがひどくなったりします。
一般的に、利き手の親指、人差し指、中指と、よく使う指先から発症することが
多く、次第に、指全体や手のひらから、手の甲にも進行し、さらには爪の変形も
みられます。皮膚が堅くなると、指が曲がりきらなくなったりもします。
ただ、手以外には症状がないということも特徴で、アトピー体質の人に
多くみられます。
主婦湿疹は、一年中を通して発症し、一度なってしまうと、良くなったり
悪化したりを繰り返しなかなか治りにくいものですが、特に空気の乾燥する
冬に多くみられます。
夏は、発汗から起こる場合もあります。
これは、手のひらや指の角質や表皮に汗がたまるもので、小さな水ぶくれが
たくさんできます。軽度の場合は、かゆみも少なく2週間程度で、つぶれて
皮がむけます。「汗泡」といわれることもあります。
手の汗は、緊張性発汗なので、ストレスが原因の場合もあるので、その場合は
日ごろの生活を振り返り、原因の排除、改善をしなくてはならないこともあります。 |
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私の場合は、前述した症状すべてが、指先にだけでたんです。
爪のまわりの湿疹のせいで、甘皮がなくなり爪がボコボコになってしまうし。
毎日、どれかの指に包帯を巻いていく始末・・・。
発症して何年かは、ホテルの予約係という仕事柄、ほとんど人前に手をだすことなんて
なかったのですが、症状が一番ひどくなった頃、転職をして、なんと病院の受付を職に
選んでしまったんです。
失敗しました・・・。思いきり人前に手を出す職業じゃないですか。
それも、皮肉なことに配属された先が、皮膚科外来の受付でした。。
指が曲がりきらないので、ペンもしっかり持つことができなくなり、
書きにくそうに仕事をしている私を見て、患者さんには
「お姉さんも、手がヒドイのねぇ。お姉さんのほうが診てもらったほうがいいわよ!」
なんて、分かっているのに言われてしまう始末。
でも、皮膚科に配属になったおかげで、先生や看護師さんも協力してくれたんですよ。
おかげさまで、色々な知識は身に付いたし、手もだいぶ正常に戻ってきたし。
ただ、親指が曲がりきらないままになってしまったのが、悲しいところなんですけどね・・・。
主婦湿疹以外にも、皮膚炎は色々あります。
ぜひ、参考になさってくださいね。 |
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