人に聞けない皮膚トラブル〜足白癬「足の水虫」 |
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水虫は「白癬菌」というカビの一種が皮膚に住みつき、かゆみなどの症状を起こすものです。
白癬菌は、角質の中にあるケラチンというタンパク質を好み、足だけでなく体全体、さらには
爪などに寄生して増えていきます。
白癬菌の寄生した体の場所によって、呼び方が変わります。
頭に寄生すると「頭部白癬(しらくも)」
手に寄生すると「手白癬(手の水虫)」
股に寄生すると「股部白癬(いんきんたむし)」
足に寄生すると「足白癬(足の水虫)」
爪に寄生すると「爪白癬(爪の水虫)」
それ以外の体に寄生すると「体部白癬(ぜにたむし)」
白癬菌の寄生する、もっとも多い場所が「足」次いで「爪」となります。
つまり「足白癬(足の水虫)」と「爪白癬(爪の水虫)」が多いということになります。 |
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「足白癬(足の水虫)」には「趾間型」「小水疱型」「角質増殖型」の3つがあります。
「趾間型」・・・・・足の指の間がふやけた状態になり、ジクジクして皮がむけます。
強いかゆみがあり、ジクジクすると痛みがあります。
「小水疱型」・・・・足の裏や側面、足の指の腹などに小さな水ぶくれができ、
水ぶくれがつぶれると、皮がむけ赤くなってかゆみを伴います。
「角質増殖型」・・・「小水疱型」が慢性化して、足の裏の角質が分厚くなり、白く
粉をふきます。ひびが割れて痛みを伴うこともあります。
かゆみがないことから、水虫と気付かないことが多い。
「爪白癬(爪の水虫)」を併発していることが多い。
「爪白癬(爪の水虫)」は爪が白く濁り、爪が分厚くなります。自覚症状がないことから、
放置されていることが多く「足白癬(足の水虫)」を併発していることが多い。
「足白癬(足の水虫)」も「爪白癬(爪の水虫)」も、手の湿疹同様、一度かかってしまうと、
なかなか治りにくい皮膚疾患で、人から人へ感染するという危険性を持っています。 |
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白癬菌の感染経路はというと、まず、白癬菌の寄生する場所が問題となります。
白癬菌は角質に寄生するため、角質がアカとなってはがれ落ちる時に一緒についていきます。
はがれ落ちた角質の中でも白癬菌はすぐに死滅せず、何週間も生きていることもあります。
このはがれ落ちた角質で白癬菌が生きているため、他の人に間接的に感染するという
危険性を持っているのです。
例えば、家の中で水虫にかかっている人がいたとします。
その水虫の人からはがれた、白癬菌の寄生する角質が多く落ちているであろう場所は、
高温多湿となるお風呂場のバスマット、湿気のあるトイレのスリッパ、ホコリのたまりやすい
じゅうたん、タタミ、フローリングの床などです。
中でも、お風呂場のバスマットは注意が必要です。
入浴後は足の皮膚がやわらかくなり、角質がはがれやすくなっているので、バスマットに
落ちた白癬菌のついた角質が、他の人の足に付着すれば、感染する危険性があります。
また、家の中だけでなく、大衆浴場やスポーツジム、プールでも、素足で歩いたり、
共同に使用するバスマットやスリッパがあるので、感染する危険性があります。
このように、白癬菌は人から人へ、間接的に感染してしまうのが特徴です。 |
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さらに、くつ下やストッキングをはいて、靴やパンプスなどを一日中履いていると、
まさに高温多湿がキープされ、足がムレて白癬菌は繁殖しやすくなります。
最近では、仕事をする女性が増えたため、女性の足白癬の発症率も増加傾向にあります。
もし「水虫かもしれない・・」と思うようなら、皮膚科専門医を受診しましょう。
とはいえ、やはり「水虫」人には言いにくい病気ですよね?
ましてや「女性の水虫なんて!恥ずかしい!」と思うかもしれませんが、
人に言えないがために自己判断をして、かえって症状を悪化させてしまう、
ということがよくあるんですよ。
また、水虫とよく似た症状の皮膚疾患もあるので、自己判断で「水虫」と決めつけていた
人が実は水虫じゃなかった、ということもあるんです。
「水虫かもしれない・・」と思ったら、必ず皮膚科専門医を受診しましょう。
医師の正しい判断と、正しい治療法、そして根気強さこそが、水虫の治療には
大事なんですよ。 |
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